日本の食生活は和洋中折衷なので、食器も茶碗、汁椀、パスタ皿やサラダボウル、ラーメンどんぶりなど、本当に多岐にわたります。我が家にはチャーハン用のレンゲがありますが、年に一度、使うか使わないくらいです。この他にも、お正月用の重箱があったり、お刺身用の高台付き大皿や、煮物の大鉢など、年に一度使うカテゴリーの食器たちは結構沢山あって、管理は本当に悩ましいところですね。

これからポーリッシュポタリーを揃えていかれるなら、使用頻度が高くてデザインの気に入ったものを、効率良く揃えて行きたいもの。
そのためにも、まずは洋食器のサイズ、用途別の種類を大まかにご説明いたします。

洋食器は、下記のサイズで概ねディナーの一揃いになります。
・24cm(直径)以上の大皿数枚
・22~24cm(直径)程度のスープボウルまたはパスタボウル
・19~22cm(直径)のプレート
・17~18cm(直径)のデザートプレート
・カップ&ソーサーまたはマグカップ

大皿は3~4枚、その他は6枚(点)セットにするのがポーランド式ですが、いっぺんにそろえるのはなかなか大変です。
普段、ご家庭でどのサイズのものが一番出番が多いかを考え、まずはその使用頻度の高い食器から1点お求めになってみると、その後、セットにしていくイメージが湧きやすいです。

■ 24cm(直径)以上の大皿

▲ザクワディ社 24cmプレート
▲ マヌファクトラ社 27cm
▲ ガリア社24cmと20cmプレート

メインディッシュを豪華な大皿盛りにするのに適しています。34~36cm あるものならばクリスマスのチキンやターキーを十分に載せられ、ガルニも添えられて見ごたえがあります。ただし、収納にスペースをとることになります。
「24cm以上の大皿は、ホストとなる家の品格を表す。」とも言われ、貴族のお屋敷や名門ホテルでは専用のロゴを模様としているほどです。

24cmでも十分な容量があり、ご自慢料理が引き立ちますので、ポーリッシュポタリーの美しい絵柄の大皿を1枚持つことから始めるのは大変お勧めです。

また、24cm大皿を一人用として使うとぐっと豪華さがアップします。デザート盛り合わせなど、とにかく大皿の用途は無限大です。ご家族にもきっと喜ばれる1枚になることでしょう。

■ 22~24cm(直径)程度のスープボウルまたはパスタボウル

パスタ一人分、スープ一人前、その他、メインを大皿盛りにしないで一人分として盛ってお出しするのに良い大きさですが、24cm以上のプレートと同様、大皿料理にも適しています。
銘々皿との中間の大きさなので2~3人分のお料理なら十分に盛り付けられます。深さがある点でも様々なお料理に使えます。スープの多い煮びたし系や、大盛りサラダなど、使い勝手がとにかく良いです。
メインの大皿と同柄、または思い切って柄違いや雰囲気の違うものを選んでみても良いでしょう。


■ 19~22cm(直径)のプレート

一人用のプレートとして最も一般的な大きさです。使用頻度も一番多いかもしれません。
朝食、ランチ用として最も重宝します。
ポーランドの習慣では6枚で1セットなのですが、そこはこだわることはありません。大好きな柄で揃えてもよし、いろいろな柄で6枚シリーズにしてみるというのも良いアイディアです。著名なメーカーのものは型番が分かっていれば、何年経っても同じ製品が製造されていることが多いです。欠けたものの書い足しができたり、1枚ずつの買い増しができるというのは素晴らしい利点ですね。
メーカーによって19cmから22cmくらいまで、大きさが異なりますので、できれば同じメーカーのもので大きさを統一するのが理想ですが、あまり気にならなければいろいろな色、デザインを楽しみやすいサイズでもあります。価格も大皿より手頃なのがコレクションしやいすい点です。

■ 17~18cm(直径)のデザートプレート

17cmプレートといえば手のひらより少し小さめの大きさです。
あまり取り扱っていて人気のある商品ではありませんが、使い勝手は大変幅広く、実はとてもお勧めのポタリーです。

まずはデザートプレートとして。季節ごとの人気のスイーツを買ってきたら、人数分のデザートプレートに並べる楽しさは格別です。こちらも20cmプレートと同様、絵柄を統一しても枚数を揃えても、気に入った絵柄をランダムに増やすのもお好み次第です。
スイーツ自体が美しいので、ポーリッシュポタリーがこれに合わない訳はありません。

17cmプレートは銘々皿の大きさにピッタリです。好みの量のお料理を自分用に取り分けて、お皿を持ち上げて食べてよい、という日本式のテーブルマナーにはもってこいの大きさです。
テーブルに並べても場所をとらないので、ご家庭のアットホームな集まりにも大活躍してくれます。
普段の食卓に一人分のサラダ皿として使うのにも向いています。

パーティー用に使用する食器に共通して言えることですが、むしろ色や柄が一揃いのセットより、様々な種類の絵柄があったほうが、お客様のお皿の取り違えを防ぐこともできます。
なんといってもポーリッシュポタリーの模様は愛らしく個性豊かなわけですから、種類があればあるほどお話がはずむことは間違いありません。

■ カップ&ソーサーまたはマグカップ

何と言ってもマグカップは、一つ一つコレクションを増やしていきやすい食器のトップです。
ポーリッシュポタリーのマグカップとして代表的なのが、ベリーマグ、リップマグ、ぽってりマグなどと愛称で呼ばれる、ころっとした丸い形のマグカップです。初めて買ったポーリッシュポタリーが、この丸いマグカップという方も多いのではないでしょうか。

メーカーにより若干の違いはありますが、大きさは500~600cc、400cc前後、250cc前後の3段階あるのが一般的です。
500~600ccは日本人にとってはかなり大きいと感じます。使ってみると沢山飲み物が入るので便利ですが、デスクに置くと、また「大きい」と感じます。
250cc前後は見た目が可愛らしいのですが、実用には少し小さく、何度も飲み物を注ぎ足さなければならない不便さがあります。大きさからすると400cc前後のものがお勧めですが、気に入った柄がいつも程よい大きさで手に入るとは限りません。輸入食器の歯がゆいところですが、できれば大きさはバラバラに増やさないほうがよろしいでしょう。

■ プラスアルファの小さなトレイたち

▲ ティーバッグトレイを小皿として
▲ 17cmのハートのトレイ
▲ 角皿は15cmの小さいものでも存在感があってゴージャス。

例えば、11~12cm の小皿、ティーバッグトレイやスプーンレストというのは、小さいものでも、いえ、小さいから余計に可愛くて綺麗な品物が沢山あります。各社のオリジナリティあふれる形も数が多いので、小さなお品を傍らでコレクションする、というのもなかなか素敵なものです。
特にお勧めなのがティーバッグトレイ。10cm未満の小さなものが多いのに宝石のように綺麗です。
キッチンの傍らでハーブの取り分けにつかったり、朝食のバターやジャムをのせたり、またはベッドサイドや洗面台でジュエリートレイにしたり、意外に用途が沢山あります。食卓以外でも楽しめる食器、価格もお手頃で集めやすいのも嬉しい点でお勧めです。

■ 最後に
 食器の収集に共通して言えることですが、できるだけ大きさごとに重ねて収納できることを確認して購入されることをお勧めします。一目惚れで買ったけれど、大きすぎて奥にしまってしまい、ほとんど使われない、というのでは残念です。特に大物ほど、取り出しやすい場所を工夫していただければと思います。
また、収納の際は、食器の間にキッチンペーパーを1枚挟んで重ねると表面を傷つけにくく、長く美しさを保って楽しんでしただけます。


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